出版社コメント情報
石器時代、鉄器時代……人類が使ってきた道具の材質、「材料」は、歴史の教科書で時代の区分を表してきた。本書では、セラミックス材料、ガラス材料、金属材料など、無機材料を中心に扱う。有機材料は炭素と水素など限られた元素の多重結合が特徴である物質の化学に基礎を置くが、無機材料は、100以上の多様な元素の組み合わせによって膨大な化合物が存在するので、異なる元素間に働く"結合力"を理解することが重要になる。無機材料の化学的、物理的な基礎理論から応用事例まで、豊富な図や式を用いて丁寧に解説する。章末に練習問題付き。本文は2色なので結晶構造などの図版が類書より圧倒的に見やすい。