出版社コメント情報
水俣病の真の解決は不知火海沿岸全体の健康調査からしか始まらない――いよいよ正念場をむかえる「ノーモア・ミナマタ」裁判のための長きにわたる患者・支援者の闘い 水俣病が公式に確認(1956年5月1日)されてから70年に迫ろうとしているにもかからず、いまだに「解決」=患者の救済は行われていない実情があります。本書では、改めて水俣の歴史にさかのぼりながら、民間医師団や有志による不知火海沿岸でのこれまでの取組み、その方法を具体的に記し、そしてすべての水俣病被害者の救済のための住民悉皆調査の必要性を説得的に展開します。水俣病を知り、そしてこれからも考えていくための必読書。