出版社コメント情報
物理的刺激に対する生理心理反応を対象とした感覚・知覚心理研究については,音,光,熱,空気の個別の物理要素ごとに取り扱われることが多い。本書は,感覚・知覚心理研究分野における相互理解を深め,実務との接点を探り,先端的な研究成果を広く一般に知らしめることを意図した書。基礎編と応用編で構成されており,基礎編では心理的な評価尺度や被験者数などの研究の方法論のほか,物理要素と人間の生理心理反応との関係を追求する理論的な知見を紹介している。また,応用編では社会的な要請でもある省エネルギーや,快適性とは異なる基準への対応など,現実場面に即した今日的な話題を紹介した。