出版社コメント情報
阪神淡路大震災以降,建物の主体構造の地震被害はかなり軽減されてきたが,東日本大震災において生じた天井落下などの非構造材の被害は耐震設計の盲点であり,大きな課題と言える。とくに,地震後の避難施設として使われるべき体育館が使用不能となって,避難所としての機能が果たせなかった事例が多く,これは防災上の大きな問題となっている。本書は,これら被害を生じた鉄骨置屋根構造の建物について,著者らが被害の調査・分析した結果を基に,耐震診断・改修の考え方や計算例を事例を交えて取りまとめたものである。