出版社コメント情報
河川・湖沼等の水域に供給される大気降下物由来の窒素化合物は,酸性雨の原因物質であると共に,森林域の重要な栄養物質であり,その過剰は土壌の酸性化と陸水の富栄養化をもたらす。本書では,窒素の捉え方,流域の窒素管理の在り方について,「河川における窒素の位置づけ→なぜ,窒素が重要なのか?」,「窒素の起源とその収支→どこから,窒素はもたらされるのか?」,「渓流における窒素挙動→なぜ,河川上流部で窒素濃度か高い所があるのか?」,「森林のメタボ化→硝酸態窒素の高濃度は何を意味するのか?」,「窒素起源の特定手法→窒素の由来を識別できるか?」の視点でわかりやすく解説している。