中小企業者の事業活動の円滑な遂行および雇用の安定、また住宅資金借入者の生活の安定を目的として「中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律」(金融円滑化法)が平成21年12月に施行されました。本法は、金融機関に、貸付条件の変更等の適切な措置を講ずることを努力義務とし、またその措置を円滑に実施するための体制整備を要請しています。本書は、金融円滑化の現場において主導的な役割を果たすことが期待される金融円滑化管理責任者・顧客説明管理責任者・顧客サポート管理責任者等に求められる役割から、営業店等の現場で必要とされる金融円滑化・顧客説明・経営相談・改善支援の実務を解説しました。；金融円滑化法の管理業務・営業店実務を網羅；●管理責任者の役割と実務を解説；金融円滑化管理責任者が金融検査マニュアルで求められている役割とは? 金融円滑化管理責任者と顧客説明管理責任者・顧客サポート管理責任者相互の連携はどのようにすべきか? 取締役・管理責任者に必須の知識を解説。；●経営改善計画書策定から資金繰り支援まで；貸出条件緩和債権の判断基準から、条件緩和時に必須となる経営改善計画の策定、チェックの方法、さらに資金繰り支援について、金融円滑化を実践するうえでの核心を詳細に解説。；●経営相談・改善支援実務も万全；さらに企業の定性情報である知的資産を活用した支援や、事業再生支援、事業承継支援など、企業経営者が求める経営相談・改善支援のノウハウが修得できるように実務上の観点から解説。