出版社コメント情報
1860年代・1870年代に、諸外国を訪れる機会のあった日本人の情報収集と取捨選択や理解、帰国後の活動に見られるフィードバックのあり方を、1860年代のケーススタディに福澤諭吉、1870年代に岩倉使節団を取り上げ、検討する。福澤諭吉や岩倉使節団は、海外での情報収集を行なう際、何に注目しながらどのように情報を収集し、情報をどのように理解し解釈しようとしたのか、そして帰国後の情報の伝え方のあり方はどのようなものだったのだろうか。日英関係、そして教育と社会の考察という2つの軸を中心に、これらの問題について検討する。