絵画、小説、詩、寓話、伝説、映画など、さまざまなアートに登場するカラスを集めたビジュアルブック。ときに禍々しく、ときに知恵や幸運の象徴ともされるカラス。寓話や神話、伝説に頻繁に登場するほか、エドガー・アラン・ポーの詩『大鴉』をはじめ、詩人や作家にも大きなインスピレーションを与えてきました。絵画の世界に目を転じれば、ゴッホやゴーギャン、日本からは河鍋暁斎、酒井抱一、小原古邨などが漆黒の鳥たちを画面にとらえています。さらにはヒッチコックの映画『鳥』、世界的人気ドラマ『ゲームオブスローンズ』（原作はジョージ・Ｒ・Ｒ・マーティン著の『炎と氷の歌』）、カルト映画『ザ・クロウ』など、映像作品でもカラスは大人気です。アーティストたちを惹きつけてやまない美しいカラスを、ビジュアルと引用、解説で紹介する、スタイリッシュな一冊です。