出版社コメント情報
中学3年生の社会科では「公民」の授業を行う。政治と経済に分かれているが、後者の「経済」は最も授業がやりづらいという声をよく聞く。教科書を開いても用語集か百科事典のようで面白くない。これは教科書の問題というよりは、経済の学習を通して、生徒たちにどのような力をつけさせたいのか、肝心な点が曖昧ということかもしれない。多くの人は資本主義経済の構造など知らないし、学校の生徒はもちろん、社会科の教師でも同じことだ。「経済」が分かるということは、自分が抱えている問題と世界(=資本主義経済)の構造がつながっていることが見えてくるということだ。それが分かれば、次に歩むべき一歩も見えやすくなってきて、学習が楽しくなる。そこを目指してきた経済の授業の実践集です!