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この本は、生まれるべくして生まれた心理学の教科書です。著者であるヒルガード教授は「本書の計画に際しては、私がこれまで講義で行ってきたのと同じように、とにかく学生のことを考えるようにした。学生にいろいろな質問をして考えさせたり、説明が不明確の時には話の途中でも質問をするように、と促しもせず、ただ一方的に話し続けるような講義を決して認めるわけにはいかない。拙著の構想と執筆に関して、学生の興味を惹きつけるために、この言葉に忠実であり続けるように心がけた」といっています。地球上には、英語、フランス語、ドイツ語、ヘブライ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、中国語、日本語、9カ国で刊行されています。つまり、「ヒルガードの心理学」はこれらの言葉を使って心理学を学習している人たちとの共通の話題となり得るのです。 今回は第16版日本語版の完成となります。DSM-IV-TRからDSM-Vの改訂はもちろんのこと、前版からこれまでに起こった心理学の変化についても記載を追加している。初学者の方も、心理学の読み物としても、更に詳しい知識の取得にも対応できる一冊となっている。