フロンティア時代末期のワイオミング。入植者のスターレット家にシェーン（アラン・ラッド）　という旅人が通りがかる。　ここでは農業を行う入植者たちに対し、放牧用地の独占を狙う牧畜業者ライカーの嫌がらせが続いていた。　仲間が入植地を追われる中、ジョー（ヴァン・ヘフリン）はシェーンに滞在を勧める。　ジョーの息子ジョーイ（ブランドン・デ・ワイルド）はシェーンを　凄腕のガンマンと思い込み、強く慕うようになっていた。　ある日ライカーは殺し屋ウィルソン（ウォルター・ジャック・パランス）を雇い、　入植者のトーリーを撃ち殺す……。やがてライカーの魔手は、ジョーにも向けられる。　その時シェーンは、自ら銃をとった！　スティーヴンス監督はA・ラッドに徹底した早撃ちを要求、ラッドはそれに応え、　映画界一と謳われる0.5秒の早撃ちを披露している。　アカデミー撮影賞を受賞した美しい自然描写、徹底した時代考証のリアリズムにより、　西部劇の勧善懲悪の定石を踏みつつも、ジャンルを超えた名作に仕上がっている。