出版社コメント情報
自閉症のぼくは、みんなより世界を強く感じられるらしい。世界はぼくにとって色とりどりの炎のようで、ひたすら美しいんだ。ぼくはただ、ぼくの世界の感じ方を知ってほしかった。世界がどんなふうにぼくを揺さぶるのか、知ってほしかったんだ。――著者インタビューより執筆当時14歳、若き自閉症のナチュラリストが綴る、同じく自閉症の家族と動植物への愛情に満ちた1年間の日記。身近な小鳥や虫たちから、大空を滑空する猛禽類や樹齢300年の大木まで、自然のあらゆる側面を鮮やかに切りとるユニークな言葉は、すべての命が奇跡であることに気づかせてくれます。また、著者が自閉症ゆえに直面する問題に立ち向かい、環境保護活動に打ち込む姿は、自閉症当事者のノンフィクションとしても確かな読みごたえがあります。グレタ・トゥーンべリと並ぶ大注目の次世代ナチュラリストによる、数々の賞を史上最年少受賞した話題作です。