出版社コメント情報
イギリス女性参政権運動、サフラジェットの指導者の全貌!本書は、19世紀後半から20世紀の世界恐慌の直前まで“弱者と女性と平等”を求めて闘い続けた女性の評伝である。パンクハーストは、自由党を皮切りに社会主義思想に共鳴しながら女性参政権獲得運動を始める。既成政党や既成女性組織に飽きたらず、独自に女性社会政治同盟を組織し、過激な実力闘争を実行、逮捕後にハンガーストライキを展開、政権に圧力をかけ続けた。しかし、第一次世界大戦が始まると、大英帝国のために国家協力を始め、戦後は保守党に入って活動して行く。政治的信念を貫く過激派だったのか、それとも如才ない変節者でしかなかったのか、毀誉褒貶に晒されながら、信念を持ち生き続けた希有の女性参政権運動家の全貌を描く。