出版社コメント情報
妊娠出産と甲状腺機能異常発症には密接な関係があり,甲状腺機能異常は妊娠と出産の前後により変化することが多いことも知られています。また,妊婦ないしは妊娠希望者における甲状腺機能異常を示す高リスク因子(30歳以上の者,甲状腺自己抗体保有者,甲状腺腫のある者など)も指摘されています。一方,甲状腺機能異常は妊婦のみならず,胎児や新生児にも種々の影響を及ぼし易くなります。本書ではこれらの観点から,妊娠前・妊娠中・出産後に分けて日常臨床を行う上で特に注意する要点が質問形式で簡潔にまとめられています。(森 昌朋「巻頭言」より引用)