出版社コメント情報
★ 浮世絵や絵草紙を題材に 、
古文書の読み解きをステップアップ!
★ 「見分け方のポイント」に続く第2弾!
★ 豊富な資料を基に、
必須文字や攻略方程式など
読みこなしのコツを徹底解説
・ 今昔百鬼拾遺
・ 和漢百物語
・ 変化物春遊 …その他
◆◇◆ 著者からのコメント ◆◇◆
最初に目にしたくずし字文は、
のたうった記号が連続する暗号にしか
思えなかった。その後、くずし字の書体を
頭につめ込んで再トライすると、
記号の一部が文字と化して浮き上がって見えた。
さらに粘って読み解きを進めると、
判読不能だった箇所が前後の関係から
類推できるようになり、ついには全体が
意味をもつ言葉の連なり=文章として
眼前に横たわっていた。
初めてくずし字文が読めた瞬間だった。
この達成感と爽快感を多くの方に
味わってもらいたいと願い、この本をまとめた。
本書は妖怪や怪談物をテキストに用いた、
初心者のためのくずし字攻略本だ。
無味乾燥な文章より、妖怪系ならワクワクしながら
取り組んでもらえるのではないか。
それが企画趣旨である。
素材に選んだのは江戸時代に書かれた浮世絵や
絵草紙(絵入りの読み物)が中心で、
庶民が親しんでいた娯楽性の高いものばかり。
読解がしやすく入門には打ってつけといえる。
この本は初心者を対象にしている。
妖怪たちを応援団に、
くずし字ワールドに分け入っていこう。
学びの旅は刺激的で、
きっと楽しいものになるはずだ。
山本 明