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有機EL技術と材料開発 普及版

有機EL技術と材料開発 普及版

商品コード:X1009784781302119

  • 著者佐藤佳晴/監修
  • シリーズ名〔CMCテクニカルライブラリー〕 356 エレクトロニクスシリーズ
  • 出版社名シーエムシー出版
  • ページ数279P 21cm
  • ISBN978-4-7813-0211-9

販売価格4,620円(税込)

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出版社コメント情報

有機EL(エレクトロルミネッセント)素子は,現在,車載ディスプレイ,携帯電話サブディスプレイ,デジタルカメラのモニタ等に応用され始めており,次世代の自発光型素子として注目されている。今日の有機EL素子の基本構造は,1987年にコダック社のTang博士らにより提案された機能分離型の積層構造にある。EL発光の指導原理はすべてこの積層構造にあり,有機EL素子の原点とも言える発表であった。低分子有機材料を用いた素子が現在の製品の主流であるが,高効率化および長寿命化に対して,ディスプレイメーカーにおける素子構造及び製造プロセス技術の最適化と,材料メーカーにおける新規材料開発とが両輪となって,急速な進歩がもたらされてきたと言える。全固体型のフラットパネルディスプレイとしての有機EL素子への期待は大きく,また,日本の技術的貢献が非常に大きい分野である。現状では,2インチクラスの小型表示素子が主力製品であるが,今後の大型化を目指して,真空蒸着プロセスに加えて,インクジェット技術を主流とする塗布プロセスの検討も加速されている。フルカラー化技術の進展にともなって白色発光素子の開発も行われており,長寿命のものも報告されている。白色発光技術は,ディスプレイ応用にとどまらず,固体照明と呼ばれる光源応用が将来期待される。有機EL素子の発光効率をさらに高めるために,基板からの光取り出し効率を大きく改善する検討も行われており,有機EL材料の開発と相まって発展していくことが期待される。本書は,有機EL素子の現状を踏まえた上で,今後の課題である,さらなる高効率化と長寿命化の必要条件である有機EL材料開発に軸をおき,材料,素子,プロセス,パネルまで含めた動向がカバーされるように編集し,執筆は各分野の第一線でご活躍の方々にお願いした。有機ELの研究に携わっておられる方,この分野を支えてくださっているアカデミアの方,新しくこの分野で研究を始められた方など多くの研究者の方々のお役に立てれば幸甚である。最後に,ご多忙中にもかかわらず執筆をお引き受けいただいた方々に心から感謝致します。2004年5月佐藤佳晴