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木質系有機資源の有効利用技術 普及版

木質系有機資源の有効利用技術 普及版

商品コード:X1009784781302171

  • 著者舩岡正光/監修
  • シリーズ名〔CMCテクニカルライブラリー〕 358 地球環境シリーズ
  • 出版社名シーエムシー出版
  • ページ数271P 21cm
  • ISBN978-4-7813-0217-1

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出版社コメント情報

『人間活動と環境の調和』,『持続的発展』……21世紀に生きる私たちが早期に達成しなければならない重要なキーワードである。これを受け,環境負荷の小さい製品開発,製品のリサイクル活用等に関する活発な論議が連日展開されている。中でも,地下隔離炭素資源(化石資源)から生態系循環資源(バイオマス)への社会基盤の転換は,石油が枯渇する前に確立しなければならない最優先課題であり,糖質のアルコール発酵によるエネルギー変換,乳酸発酵による生分解性プラスチックの創製,木質バイオマス発電などは,日本のみならず欧米諸国においても大規模なプロジェクトが組織されている。しかし,環境共生型の持続的社会が生態系を攪乱しない社会であることを考えるとき,20世紀に引き起こした生態系と人間活動の不協和音を繰り返さないために,バイオマスを原料とする大規模な活動を開始する前に,我々はまず生態系の基本システムについて深い認識を持つ必要がある。本書では,地球生態系の基盤をなす森林資源を分子の流れとして捉え,複合体としての利用から,さらに機能性分子へと材料として持続的かつなめらかに流すために必要な技術について整理,解説した。特に,リグノセルロース資源の循環速度を高度に制御する長期循環資源であり,石油に替わる次世代の芳香族系分子素材としてのポテンシャルを有しながら,構造の多様性・複雑性からそのほとんどが廃棄されている『リグニン』について,『循環』というキーワードのもとに精密分子構造制御とその持続的活用技術を集約した。全く新しい切り口から木質資源にアプローチする本書が,21世紀における石油に替わる持続的工業原料としての森林資源に対する認識を高め,化石資源に依存しない新しい持続的工業システムの確立に寄与することを願っている。(「はじめに」より抜粋)2005年1月舩岡正光