出版社コメント情報
本書は、近代日本の地域社会の姿を、京都府下における、明治前期の京都宮津間車道の開鑿・明治前期~中期にかけての琵琶湖疏水と鴨川運河の開鑿・明治初期~昭和の敗戦直後までの天橋立の保存とその振興・明治初期~昭和の敗戦直後にかけての童仙房村の開拓、という特定のテーマを取り上げ、地域振興の視点から考察する。 またその地域社会における様々な要求の噴出や地域改善の動きを、著者自身によるフィールドワークの成果も取り入れながら、交通体系の変化・新技術と議会の導入・地域の人々の活動の問題等を踏まえ、政治行政史と社会史を組み合わせてつぶさに描出。