出版社コメント情報
未開拓な部分が多い1920年代の東アジアの文化交流。当該各国の研究者を結集してその様相を解明する第二弾。 1920年代日本はいわゆる大正デモクラシーの時代であり、経済の好景気と比較的安定した国際関係によって、海外との交流が新たな展開を見せた時代であった。西洋という価値は相対的なものとなり、東洋回帰も日本の芸術家たちにとって、もう一つの選択肢となってくる。日本の伝統文化に対する東洋人のまなざしも、幕末明治期の異国趣味とは一線を画するようになり、中国・朝鮮からの留学生も実り多い文化活動を繰り広げた。 演劇・詩歌・文芸などをテーマに東アジアを総観する。