出版社コメント情報
近世大名は、組織的・人的な活動を通じて多様な文書類を厖大に発生させた。松代真田家に伝来した七万数千点に及ぶそれらも、支配・政治・経済・産業・文化・文芸など多岐に亘る内容を有し、過去はもちろん現代・未来を語る上でも欠かせない第一級のアーカイブズである。本書は、真田家のアーカイブズを中心に、藩庁の全体構造や各部局の機能などについて、記録管理の観点から分析を試みたはじめての実践的な研究成果である。既刊『アーカイブズの構造認識と編成記述』『幕藩政アーカイブズの総合的研究』に続く、国文学研究資料館の共同研究の成果。