出版社コメント情報
当該期の政治権力と仏教を中心とする宗教との関係、とりわけ天皇・鎌倉幕府・室町幕府と仏教の実態、思想・文芸の担い手であった僧侶・寺院の宗教文化活動について究明。政治・経済の諸分野を考慮し、宗派・教学の枠を越え、従来の視点では見過ごされてきた事実を解明。これまで比較的研究の手薄であった史料をとりあげ、従来説についても検討し、新たな史料解釈を試みる。2001年初版。内容:護持僧の成立と歴史的背景. 関東祈?寺の成立と分布. 関東祈?寺の展開と歴史的背景. 足利氏の女性たちと比丘尼御所. 遠江国浅羽荘の成立と変遷. 遠江国浅羽荘と比丘尼御所. 中世廻国聖と「社寺交名」. 六十六部聖の成立と展開. 源頼朝転生譚と唱導説話. 小杉榲邨の蒐書と書写活動. 鎌倉中期歌壇の動向. 北白河院藤原陳子と明恵