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クィアする現代日本文学 ケア・動物・語り

クィアする現代日本文学 ケア・動物・語り

商品コード:X1009784787292711

  • 著者武内佳代/著
  • 出版社名青弓社
  • ページ数286P 20cm
  • ISBN978-4-7872-9271-1

販売価格3,300円(税込)

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出版社コメント情報

小説を読むとは、どのような行為なのか。現代の小説は私たちに何を語りかけるのか。本書では、金井美恵子、村上春樹、田辺聖子、松浦理英子、多和田葉子という5人の作家が1970年代から2010年代にかけて描き出した7つの小説に着目する。これらの小説を、アイデンティティのあり方を多様に読み替え/書き換えていくクィア批評と、動物やケアなどをめぐる批評理論を縦横に組み合わせて読み解き、小説に内在する多様性や小説固有の強度を浮かび上がらせる。既存の社会秩序や異性愛主義的な社会構造を揺さぶり、読者の主体性やジェンダー/セクシュアリティをめぐるアイデンティティをも変容させていく「現代小説を読むことの可能性」を、小説表現とクィア批評の往還からあざやかに描き出す。現代の小説をふたたび読み返したくなる、「クィアする」文学論。