出版社コメント情報
生存のために必要だった大家族の時代には、相互支援的な関係からの「あたたかさ」や「ぬくもり」が大切にされていました。しかし、現代の核家族では、熱い関係と冷たい関係の両極の間を揺れ動きやすく、心身の健康の維持、増進に役立つ最適な「あたたかさ」を保持するのが困難になっています。家庭の崩壊を予防するためには、新しい視点から家族が家族関係を健全化する取り組みを学ぶ機会(家族教育)を提供すること、および家族カウンセリング・家族心理療法の普及を推進することが、重要課題であることを強調しておきます。(「1ぬくもりを失った家庭」より)