出版社コメント情報
心理臨床とは、人間生活というものを、人間関係の複雑怪奇なパターンとされが内在化されたものとしての“こころの世界”をとおして見直し、改善を目指す技術であり、学問的には心理学、臨床心理学を背景としてもっています。心理学の内容はじつに多様であり、臨床心理学の内容もそれに劣らず多彩です。それらの多様性、多彩さに開かれていることは、心理臨床家の素養として貴重なものであるでしょう。そしてその基盤の上に、みずからの実践にもとづきみずからの心理臨床の理論をつくりあげていくことが、求められているのです。(「まえがき」より)