出版社コメント情報
現代アルゼンチンを代表する心理臨床家ブカイと、精神分析家であり作家でもあるアギニスが、アルゼンチンや近隣国の諸都市を巡り、人々と女性、差別、家族、成功、孤独、危機、幸せ、暴力、愛など重要な人生の問題について率直に語り合った対話の記録です。アルゼンチンと言えば地球の反対側の遠い国ですが、本書を読めば分かるとおり、社会が直面している危機も人々の苦悩も、驚くほど日本と共通しています。しかしそれ以上に本書を私たちにとって興味深いものにしているのは、全体に一貫して流れる、豊かなユーモアと人間性への深い信頼でしょう。