出版社コメント情報
学問の基本は、現象をしっかりと見て、それを的確に書き表し、他者の批判的な吟味に委ねることです。それは科学の研究でも、保育、教育、看護、医療などの人間研究でも同じです。しかし西欧近代科学における観察と、私たちが日常的に理解している観察とは同じではありません。では、人々の生きる現場に根ざした観察とは、どのようなものなのでしょうか?「見た」ことを、他人にわかるように「書く」とは、どういうことなのでしょうか?「観察」法による発達研究の第一人者による、フィールド研究を志す人たちのための、待望の「観察学」入門です。