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震災後1年半を経過した現在、現地の方々への精神面でのサポートとしては、これからが重要な時期にさしかかっていると思われる。被災地のただ中で精神医療に携わる支援者たちは被災地でのメンタル面での問題について何を感じているのか。特集1では、被災地の周辺からの思い、臨床倫理の問題、被災地における臨床、専門職によるボランティア活動、阪神淡路大震災との関係などさまざまな視点からの貴重なメッセージの数々を収載。また、特集2では、今年行われた神戸大学精神科での講演会「災害と精神医療」から4つの講演を併載。神戸と東北における支援者の活発な意見の交換により災害支援システムの問題点を浮き彫りにする。特集3では、サリヴァンの「エンパシー」概念をめぐり3名の論客が議論を戦わせる。本誌ならではの示唆に富む内容は必読。