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2000年以上も前の古代ギリシアの時代に発見されたにもかかわらず、手に負えないものとして遠ざけられてきた「無理数」。それが数の一種として真の意義や可能性が理解されるのは、近代のヨーロッパをまたなければならない――。かつては「数ならざるもの」とされた存在が「無理数」と名づけられ、やがて数学の発展に欠かせない主役へとなっていく。2の平方根から、πやe、ゼータ関数まで、このかくも奇妙で魅力に満ちた無理数が辿ってきた道を紹介。一般読者から専門家まで、多くの数学愛好家にとって必携の1冊。