出版社コメント情報
韓国の「反日」は最初、どのような形で表現されていたのか。長年、韓国の対日認識について調査・研究をおこなってきた著者が、1945~50年の間に現地で発行されていた新聞22紙の全ページに目を通し、記事・論説、広告のなかに登場する「日本」をピックアップ、その反日言説の背景をさぐる。対アメリカ、対中国についての認識や、共産主義の影響なども考察しながら、混沌の時代から今日に至る「反日歴史認識」の起源を探る労作!日本統治時代の様子を知りたいと言っても、日本時代真っただ中を調べた場合には、日本に対し肯定的、好意的な言説であっても、「日本時代だからそう言っているのではないですか」と反論も出るかもしれない。終戦後であれば、もはや日本に忖度する必要のない空間である。その境界線上に見えるかもしれない、素の韓国の姿をとらえたい。その頃、何が語られていたのか、どのような社会だったのか。(本書より)