土地所有権の本質的要素である「自由なる私的管理権限」を縦軸とし、他方、私道を中心とする集合･集団的利用秩序を横軸において、双方の交差する視点から、「社会的利益」を想定、具体的な解釈論的提案をする。その「地縁秩序論」により、所有者相互の連帯圏が自ら生成するとともに持続性のある相隣地秩序が形成され、紛争の予防を図るものとする。多くの判例を掲示し、今日的･具体的課題を整理、基礎法的視座から新たな検討を加えた、待望の書籍。実務家、研究者、学生必読の書。