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明治十四年の政変

明治十四年の政変

商品コード:X1009784797680645

  • 著者久保田哲/著
  • シリーズ名インターナショナル新書 064
  • 出版社名集英社インターナショナル
  • ページ数277P 18cm
  • ISBN978-4-7976-8064-5

販売価格1,012円(税込)

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出版社コメント情報

日本中が熱狂した政変の謎に迫る! 明治11(1878年)年、大久保利通が暗殺され、日本の舵取りは突如、次の世代――大隈重信、伊藤博文、井上馨、黒田清隆らに託された。彼らに託されたのは議会開設、憲法制定、貨幣制度など、「国のかたち」を作るという難問である。しかし、さまざまな思惑が絡み合い、政権内に不協和音が生じ、「明治十四年の政変」へと発展していく。大隈と福沢諭吉はつながっていた? マスコミに情報をリークしたのは誰か? 黒田がなぜ政権内にとどまれたのか? 五代友厚は官有物が欲しかった? 政変の黒幕は誰なのか? 政変が近代日本に与えたものとは? 「複雑怪奇」と呼ばれる政変にまつわる“さまざまな謎”を、気鋭の政治史学者が鮮やかに読み解く!――「終章」より 政変の当事者たちは、幻影に突き動かされて、議会開設の主導権をめぐる政治的アリーナに担ぎ上げられた。本書で述べてきたように、明治十四年の政変には、脚本家がいなかった。大隈、伊藤、井上馨、黒田、岩倉、井上毅、福沢らは、政治的アリーナに登壇する演者の一人であった。彼らのなかには、政治的アリーナに立たされたことに自覚的でなかった者もいよう。しかし、日本国中を熱狂させたそのアリーナからは、終幕を待たずに降りることが、誰にも許されなかった。こうしたなかにあって、伊藤の演技は巧みであり、しなやかであった。機をみるに敏であった。他方で、福沢は政治の中心におらず、大隈や岩倉、黒田も長く東京を離れていた。そう考えれば、伊藤には運もあった。演技、洞察力、運ーー「政治」には、これらの要素は欠かせない。――目次より抜粋 序章 「最も肝要なる時間」――明治10年代という時代維新の三傑と明治日本/三傑後の明治日本――本書の主要人物たち第1章 三傑後の「政治」――明治11・12年開明派三参議の台頭/積極財政の動揺第2章 薩長の角逐――明治13年財政論議/「国会年」としての明治13年第3章 第二世代の分裂――明治14年前半議会開設をめぐる政争と大隈の意見書/大隈意見書の波紋第4章 政変――明治14年後半開拓使官有物払下げ事件/政府内の分裂、そして政変へ第5章 それぞれの政変後――明治15年以降在野/政府内終章 再・「最も肝要なる時間」――明治10年代という時代