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女王の日と雨鬼の国

女王の日と雨鬼の国

商品コード:X1009784798840055

  • 著者菊地秀行/著
  • シリーズ名魔界都市ゴデス 2
  • 出版社名創土社
  • ページ数231P 18cm
  • ISBN978-4-7988-4005-5

販売価格1,100円(税込)

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出版社コメント情報

雨の中には鬼が棲んでいる。古代の賢者が書き遺した言葉は正しかった。〈区外〉のあちこちで、小学生の子供たちが行方不明になったのは、全て雨降りしきる日であった。そんな冬の午後、銀座通りを歩いていた通行人の前に、近くのビルから女が落ちて来た。即死したはずの女は、手をかざした通行人に、上の子供を助けてと言い遺してこと切れる。怯える少年の前に、雨の中から黒い影が近づき、連れ去ろうとしたとき、通行人が立ち塞がる。六階分の壁を蛇のように這い登って来たのだ。「うぬらは“雨鬼”か? ならば忘れはすまい、女王ミスティの名を」奇怪なる死闘の果てに“雨鬼”たちは逃亡し、ミスティは姿を消した。敵の正体はわかっていた。彼女の生きていた太古ーー“雨鬼”たちは人間を誘拐し、気力を失った廃人にして帰還させたのだ。すべての子供たちを。子供が明日への希望を失った世界は滅びるしかない。それこそが異世界の魔物たちの目的であった。少年を庇ったミスティも〈区長〉との約束によってトラブルを起こせぬ“安らぎの日々”が続き、苦戦が連続する。彼女に味方する〈区民〉は老妖術使いと彼が生み出した泥人間(ゴーレム)、そしてドクター・メフィストのみ。だが、やがて、ミスティがその力を存分にふるえるただ一日ーー“女王の日”がやって来た!