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薬剤師の立場から、薬の弊害に警鐘を鳴らし続ける宇多川久美子さんの最新刊。2018年5月、厚労省は薬の多剤服用の危険性、高齢者が薬を服用し続けることによる体調不良への影響、高齢者が飲む際に注意すべき薬について指針を出した(『高齢者の医薬品適正使用の指針』)。これは、高齢者特有の医薬品による有害事象が増えていること、止まらない医療費の増大が背景にあると思われる。本書は、この厚労省の資料をベースに、薬の弊害を高齢者に特化して宇多川さんが喚起する内容。また、減薬や薬のない生活を送るための方法も提案する。75歳以上の4割が5種類以上の薬を併用しているデータもあり、薬剤による弊害の問題は、高齢者が最も対象となるテーマです。