出版社コメント情報
「宮中祭祀が、じつは大変なんです」(所功氏インタビューより) 昨年夏の報道からはじまった、今上天皇の退位をめぐる議論。陛下の負担軽減のためにさまざまな議論が交わされているが、陛下や皇室の方々が行わなければならない祭祀・儀礼については、「政教分離」の原則からか、ほとんど議論されていない。しかし、神々に感謝し、五穀豊穣、国家・国民の安寧を祈る、さまざまな祭祀・儀礼は、天皇・皇室にとって重要かつ負担の大きい “お務め”にほかならない。国民統合の“象徴”である天皇は、そのような儀礼を、どのような祈りを 込めて日々行われているのか――。古代から脈々と受け継がれてきた、知られざる天皇家の儀礼の、実相に迫る!