金融に関する知識と、それを活かしたライフプランの策定などに対する能力を認定するファイナンシャル・プランニング（ＦＰ）技能検定において、１級はその最上位に位置する資格です。ファイナンシャル・プランニング技能士の認定機関としては、一般社団法人金融財政事情研究会（通称「きんざい」とＮＰＯ　法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会（通称「日本ＦＰ協会」）が存在しますが、ＦＰ技能士１級となるために必要な試験のうち、「学科試験」はきんざいでのみ実施しており、また「実技試験」の受検資格の一つともなっていて、半ば必須となっています。ＦＰ技能検定１級の学科試験は、出題範囲がとても広く、非常に難易度の高い試験です。合格のためにはそれなりの学習時間を確保したいところですが、受検者の多くは日々の業務をこなしながらの社会人の方々であり、まとまった時間での学習には限りがあることでしょう。そこで本書は、試験範囲のすべてを網羅するのではなく、出題頻度が高い項目を中心に、要点を整理し、確実に押さえておきたい合格ポイントに絞ってまとめました。そして、出題頻度の高いテーマ・項目を中心に一問一答・小問形式の演習問題を収録しています。このため、重要要点整理でインプット、演習問題でアウトプット学習を繰り返すことによって知識が定着し、確実に得点できるようになって合格力がアップしていくようになるでしょう。また、本書は効率的に学習できるようになるべくコンパクトにまとめました。持ち運びに便利なハンディサイズのため、まとまった時間が取れなくても、通勤・通学途中などのすき間時間、あるいは試験直前にも学習することが可能です。直前対策用の教材としてお役立てください。