出版社コメント情報
「詩に生き詩に死す」と、97歳で亡くなる最晩年まで、一日も休むことなく詩業に命を燃やし続けた詩人・坂村真民氏。その生涯で遺した詩は1万篇以上にも及びます。このたび、その膨大な詩作の中から心に深く沁み入る366の名詩を精選。長年、真民詩に魅せられ、人生を歩む道標としてきた『致知』編集長の藤尾秀昭が渾身の力を込めて編纂に当たりました。「先生の魂の遍歴をも読み取っていただきたい」との思いから、詩は原則として年代順に構成されています。一すじに生きたる人の尊さ一すじに歩みたる人の美しさわれもまた一すじに生きん一すじに歩まん午前零時に起床し、自らを厳しく律しながら紡がれたその詩は、時に悲しみに寄り添い、時に弱くなった心を鼓舞し、生きる勇気を湧き立たせてくれるものばかりです。「人生に口ずさむ言葉を持て」と、生前、真民氏はよく言われました。一日一詩ずつ、声に出して読むことで、その言葉がより深く心に響いてくることでしょう。全424頁の豪華製本。座右に置き、繰り返し紐解いていただければと願っています。