出版社コメント情報
元華族・万里小路(まりこうじ)家のひとり娘である小夜子は、国内屈指の財閥・香月(かづき)家の長男・一成(いっせい)と次男巽(たつみ)の婚約者として同居することに。実家への資金援助と引き替えに人身御供として差し出された小夜子だったが、一緒に暮らすうちに、一成と巽の両方に惹かれ始める。しかしある夜、一成が巽に「香月の後継者も小夜子の結婚相手も、ふさわしいのはお前だ」と言うのを聞いてしまい…!? 兄弟の間に隠された秘密。複雑に絡まり合った人間関係の中で小夜子が最後に選んだ相手は――…!?