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本書は、大正末から昭和初期にかけて数々の仏教書を出版した東方書院主の三井諦心(号 晶史)氏が、自身が僧侶の出身でもあるところから、「仏典は一部の学者や専門家のみのものではなくて、広く国民大衆の間に流布してこそ、はじめて本来の使命を全うするものである」との考えによって『大蔵経』の国訳に取り組み、多大な労力と困難を乗り越えた末、全文書き下し・総ふりがなつきで昭和初年に公刊されました。日本の諸宗派の重要典籍を集大成した本書には、各宗の祖師や高僧の著作が宗典部22巻に約190部、インド・中国の主要経典類が、経典部12巻、論律部12巻、解説部2巻に収められ、現在でもその内容は大きな意義を持っております。⑨成唯識論・摂大乗論本・大乗起信論・妙法蓮華経憂婆提舎・因明入正理論