出版社コメント情報
著者のことばから: 物質が人類の役に立つか否かは、材料化が可能かどうかによる。そのために、まず物質をつくり、性質を理解して、材料へ展開する。その際に、これまでに開発された材料の化学結合や構造、熱的なふるまいなどの知識の集積が、新たな材料開発の羅針盤となる。本書は、これから広い意味で材料を学ぼうとする人たち、特に大学の理学部あるいは工学部3、4年生、さらには、企業の研究開発スタッフとなり、材料にかかわる立場になった社会人を対象に、現代社会において開発の要望がきわめて大きい無機材料と高分子を中心とした有機材料の双方にまたがる材料科学の基礎を学んでもらうことを目的としている。