出版社コメント情報
著者のことばから:本書の改訂の機会に、その内容と提示の仕方を見直すことにした。どの版のときもそうであったように、学生諸君にとって取組みやすいように、広い視野から素材を選び、しかも権威ある立場を維持するように努めた。提示の仕方でもっとも目立つ変更は色刷りにしたことである。色は概念やデータをいっそう明快に伝えるように使った。物理化学で量子論と熱力学とのどちらを先に教えるのがいいかについて活発な議論がある。それを参考にして、本書の構成は柔軟につくってある。数学が物理化学にとって基本的に重要であることを示し、いっそう数学に取組みやすくした。式の演算にさらに助け舟を出し、計算をしようという意欲を喚起し、計算の各段階に説明を加えた。全体として、本書を全面的にリフレッシュし、いろいろな応用を有機的に組込み、最新の知識を取込むことができた。