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産地の社会学

産地の社会学

商品コード:X1009784811557113

  • 著者伊賀光屋/著
  • 出版社名多賀出版
  • ページ数625P 22cm
  • ISBN978-4-8115-5711-3

販売価格10,450円(税込)

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出版社コメント情報

20年にわたる産地の実証的研究に基づき、フレキシブル・スペシャライゼイション論に代わるフレキシブル・インフォーマライゼイション理論を打ち立てた問題の書である。フレキシブル・スペシャライゼイション論では、産地の活力を「協同効果」や「範囲(特化)の経済」から説明している。本書は金属雑貨(燕産地)、機械(坂城・上田、大田などの産地)、ニット(五泉、江東などの産地)の諸産地を比較調査し、それらの産地の競争力の源泉が「インフォーマリティ」の活用や「時間の経済」の追求にあることを実証している。 また、燕産地の職人・製造家などのライフコースと社会的分業体制のインテンシブな調査から、「産地構造の再生産と生産」のモデルを提示している。これは、産地の盛衰を、(1)産地に生きる人々の実践感覚、(2)キャリアライン、および(3)生存戦略と、(4)産地の社会的分業体制との間の、「思い通りにならない結果」を媒介とした、半ば相互規定的な循環関係として説明するモデルである。そして、製造家らのとるK戦略が産地の再生産と衰退を、またr戦略が産地の生産と興隆を生む要因であることを論じている。R戦略をとるN-アントレプレナーシップは機械やニットの産地の経営者に多くみられ、彼らは「時間の経済」を追求している。しかし、金属雑貨産地では、N-アントレプレナーシップを示す経営者が少なく、彼らがインフォーマリティに頼りがちであることを明らかにしている。