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たった1字、あるいは数字に深い意味や長い歴史が秘められている「記号」。実は、私たちが毎日使っている数字も記号です。「1」や「2」といった数は、概念に過ぎませんが、それに形を与えています。この数字記号にアルファベットなどで表す記号、独特の形をもつ記号を組み合わせることで、読み解けること、できることが増えていきます。たとえば、英語圏で書かれる文章で、もっとも使われている文字は「e」ですが、数学記号として見れば、e=2.71828 ……と無限につづく「超越数」と読めます。この凄そうな名前の持ち主というだけでなく、「ネイピア数」として、経済から医療、宇宙開発まで、さまざまな分野でひっぱりだこの記号と言っていいでしょう。そんなふうに意外と身近で奥深い、数と記号の世界をご案内します。