出版社コメント情報
本書は、前半で顧客価値の事後的な代理指標ともいえるCS(顧客満足、顧客満足度)が、企業業績にプラスの効果を与えていることを科学的に明らかにします。また、30年以上にわたる時系列データや、多国間を比較したデータを分析することによりCS生成メカニズムを明らかにします。例えば、CSに影響を与える要因の一つであるブランドイメージの重要性を科学的に解明するなど、ともすれば従来日本の企業が軽視(あるいは苦手)してきたことが、異なる文化をもつマーケットにおいては購買に至るメカニズムとして重要な役割を果たしていることを示します。また、後半では、前半で明らかにした科学的知見に基づき、顧客価値を創造するための5つの戦略を示し、それぞれの事例を挙げて異なる文化をもつマーケットや顧客の属性に合わせた「ものコトづくり」発想を促すヒントを与えます。