出版社コメント情報
本書では、昭和から平成に年号が変わった1989年(箱根駅伝開催時は昭和64年)から第90回記念大会となった2014年までの平成期から珠玉のエピソードを厳選。過去の大会の回顧をはじめ記録、写真、当時の日刊スポーツ紙面とともに紹介している。また、テレビ放映初期の昭和62、63年の話も番外編として併せて収録した。コースに乱入した男に転倒させられながらも、負傷の痛みをこらえて優勝のゴールをはたした不屈の男、別々の大学に進み、エース区間の2区で対決した双子の兄弟、最初で最後の箱根で区間2位の力走を演じたチームのマネージャー、緊張のあまり、タスキをかけ忘れてスタートしてしまった1年生、ゴールの手前でうっかりコースを間違えてしまったアンカーなどなど。「えっ、そんな話があったなんて、当時は知らなかった」とか、「ああ、あんなこともあったなあ」「あの選手は今どうしているのだろうか?」などと懐かしく思い出して、家族や気の合う仲間同士で駅伝談議に花を咲かせていただければ、幸いこのうえない。箱根駅伝は人間ドラマの宝庫なのだ!