出版社コメント情報
人間を描写することでは当代随一との呼び声も高い漫画家・井上雄彦が、絵の表現をさらに深化させるためにバルセロナに旅立った。範を求めたのは、サグラダ・ファミリアに代表される作品で世に知られる建築家・アントニ・ガウディだ。時空を超えて「鬼才」と「奇才」が呼応しあう。ガウディの眼を携えた井上雄彦は、自然、建築、街、カタルーニャの人々から受け取れる創造の“種=pepita”を切り出していく。現地スペインでの取材映像をルポルタージュとしてDVDに収め、自らの心の内にガウディを再生していくプロセスを書籍(創作ノート)にまとめた。描画の過程も含めて、井上雄彦のネクスト・ステージをつまびらかにする。