出版社コメント情報
論争を通じた発展を特徴とする法哲学において,討議の1つの中心点を30年間以上も占め続けてきた理論家が,ロナルド・ドゥウォーキンである。H・L・A・ハートの法実証主義への根底的批判によって一躍その名を馳せた彼は,その後もロバート・ボークらの原意主義やリチャード・ポズナーの富の最大化論に対して,鋭角的批判と代替理論の提示を重ねてきた。そして,法哲学界の第一人者となったドゥウォーキン自身が,今度は数多くの研究者らによって批判の標的とされ,学問的論議の焦点であり続けている。;このように多角的論争を通じて法哲学・政