出版社コメント情報
カズマは、退屈な宮廷暮らしを抜け出して、伯爵となっても傭兵を続けているルーガンのもとを訪れた。そのとき、リーシールが紛れ込んだという騒ぎが起こった。カズマは、そのリーシールが普通のリーシールとは異なっていることを感じ取って話を聞く。カシューと名乗るリーシールは、かつて栄えながら忽然と地上から消失してしまった「ジョガ王国」が、悪魔によって嵐の海に隠されてしまい、囚われている王女・ウォルガ姫を助けてほしいという。カズマとブリー、ルーガンとジオロアたちは嵐の海を目指して旅立つ。嵐の海に広がる雷雲を吹き払うと、そこに軌道エレベータの原理で宇宙から吊り下げられたジョガが出現した。ジョガと竜神兵バドゥームを支配する悪魔ジェラルカーンは、バドゥームの中にウォルガ姫を閉じ込め、外部からの攻撃の盾にしている。ウォルガ姫を助ける唯一の手段として、カズマは危険を冒して直接バドゥームに乗り込んだ。その一方、カズマが地球を去るときに聞いた謎の言葉「アドラマイン」の正体が、ザヴィニアで判明するのだった。