４７歳、働く女性である著者の不妊治療から高齢出産、育児休暇終了までの記録。現代の育児環境への問題も提起した新しい出産本。

大学で教鞭を執り、仕事に情熱を傾けてきた著者。３８歳で結婚し、「子どもがすぐに出来ると思っていた」のに、種々の不妊治療を試みても妊娠にいたらなかった。しかし、あきらめかけた時に妊娠の兆候が――。４７歳にして思わぬ授かりものを得た著者が、現行の育児休業制度への疑問、出産・育児に関わるジェンダー問題への考察を織り交ぜながら、自らの出産のすべてを語る。我が子への温かな愛情とともに、仕事と育児の狭間で揺れる人、育児に奮闘中の人、そして高齢出産に挑む女性への励ましに満ちた一冊。