2010年6月に韓国でデビューした7人組ダンスボーカルグループ、INFINITE（インフィニット）。シンクロ率99.9％のダンス・パフォーマンスやアイドルらしからぬ楽曲クオリティ、さらに個性豊かな7人のキャラクターでファンを魅了し、2011年9月に韓国音楽番組で初の1位を獲得。それ以降はリリースのたびに1位に輝くという人気グループとなり、その人気は日本にも飛び火。同年11月に日本デビューを果たすと、翌2012年には全国で7万4千人を動員した初のアリーナ・ツアーを開催するほどに。2013年6月5日には待望の日本1stアルバム『恋に落ちるとき』のリリースも決定している。なかでも、俳優としても活動するL(エル)は、グループの顔といっても過言ではないビジュアル担当だが、彼の一番の魅力は、その独特の感性。クールな雰囲気を漂わせているが、繊細で自分だけの世界観を持ち、普段はおとなしい。それでいて天然なところもあるという。そんな彼の感性をカタチにしたのが、このフォトエッセイ「L's Bravo Viewtiful」。18歳のデビュー以前からカメラに興味を持ち、日々の活動を日記を撮るように写真に収めてきた彼の、2012年9月28日からの93日間の記録であり、INFINITEのメンバーとしても、Lとしても初めての本となる。タイトルのViewtifulは、カメラのViewfinderとBeautifulを掛け合わせた造語。本に納められた写真日記のような1日1日は、INFINITEとしての自身の活動やメンバーの様子、来日したときのこと、撮影したくて訪れた場所、ただ日常で何気なく撮ったものなど、彼の感性で切り取った「絵」に、短い文章や手書きのイラストが添えられている。その1ページ、1ページはまるで作品のよう。すべてのページから二十歳の青年の瑞々しい感性があふれ出し、じんわりと人肌の温かさが感じられる1冊に仕上がっている。はっきりと語られてはいないが、本のタイトルのようにL自身が「人生は美しい」と日々の些細なことから感じているのがわかるはずだ。