出版社コメント情報
死の灰を浴び、嫌われ、捨てられ、そして不死鳥のように復活した「私」 運命の荒波に翻弄されたある船の物語 第五福龍丸の誕生から75年。死の灰を浴びた船は、じつは名前と役割を変えながら、被爆後も10年以上にわたり航海を続けていました。いよいよ廃船となり、ごみ捨て場に放置されていたところを再び”発見”され、平和と反核の象徴として展示館に保存されることに――奇妙な運命をたどった第五福龍丸の歩みを、船である「私」の視点から語るノンフィクション。核の脅威が現実化する今こそ見つめたい悲劇の真実。